日本ボツワナ外交関係開設60周年記念特設ページ

令和8年4月1日
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大使挨拶:輝ける60年の歩み、そして共に創る未来へ

 2026年、日本とボツワナが外交関係を開設してから60周年の節目を迎えました。この節目を祝う特設ページの開設にあたり、両国の友好親善に尽力されてきた関係者の皆様に、心より感謝と敬意を表します。
 
60年の歩みと信頼の絆
 1966年、ボツワナ共和国の独立と同時に開始された両国の関係は、この60年間で着実に進化を遂げてきました。ボツワナが「アフリカの優等生」と称される目覚ましい経済発展と民主主義を醸成する中で、日本は一貫し、信頼できるパートナーとして、その歩みに寄り添って参りました。
 日本の支援の一例であるカズングラ橋建設では、日本はプロジェクト全体の管理、橋へのアクセス道路の建設、ワン・ストップ・ボーダー・ポスト(OSBP)施設建設のための借款のみではなく、開通後のOSBPの運営管理を支援する技術協力も実施しています。再生可能エネルギー分野では、2010年に太陽光発電システムの開発に対し無償資金協力を行いました。 2023年には、パンデミックの影響が残る中、脆弱なグループへの社会的保護措置の実施や、民間セクター開発と持続可能な経済回復のためのグリーン成長政策を支援するための借款を提供しました。
 
 また、これまで日本は1,260名を超えるボツワナ人JICA研修員を受け入れ、また445名のJICA海外協力隊(JOCV)がボツワナ各地へ派遣され、地域住民と共に活動して参りました。人と人との繋がりこそが、日本とボツワナの相互理解を深化させてきたと確信しています。
 
共有する価値観と新たな協力
 2025年にはハオラテ副大統領兼財務大臣によって二度の訪日が実現しました。8月に横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)への参加と11月の東京・広島への訪問において、ボツワナ経済変革プログラム(BETP)を推進するため、ヘルスケア、教育、職業訓練、IT、観光、スポーツ、食品加工、製造、インフラに焦点を当てた建設的な対話が行われました。さらに、ハオラテ副大統領により、日本の大手商社である豊田通商とボツワナの間でのMOU(覚書)の署名が実現し、同社による生活基盤を支える水プロジェクトが実現に向け、大きく前進しました。本件により、日本が持続可能な未来を共に創り上げる「共創」のパートナーとなることを期待しております。
 
地域社会を支える「草の根」の協力
 こうした大規模なプロジェクトに加え、私たちが大切にしてきたのが「草の根人間の安全保障無償資金協力(GGP)」です。このスキームでは、地方自治体やNGO等を通して、教育、保健衛生、社会福祉、職業訓練等の分野で、人々の生活に密着した課題の解決を支援して参りました。ボツワナ各地のコミュニティに寄り添い、社会のレジリエンス(強靭性)を草の根レベルから高めていくこの取り組みは、両国の信頼関係を支える重要な柱の一つとなっています。
 
スポーツと留学:未来を紡ぐ人間交流
 交流の輪は、次世代を担う若者の中にも深く根付いています。スポーツを通じた交流もその一つです。JICA海外協力隊によるソフトボール、柔道、バドミントン等の技術指導は、競技力の向上のみならず、規律やチームワークを重んじるという精神性を育んできました。また、昨年の2025年世界陸上東京大会では、金メダルを獲得したボツワナのアスリートたちの健闘する姿が日本の観客を魅了し、スポーツが持つ言語を超えて心を繫ぐ力を改めて実感させてくれました。
 
 さらに、留学を通じた交流が両国にもたらすインパクトは計り知れません。2025年には、これまでの交流プログラムに加え、文部科学省(MEXT)の委託事業として「Study in Japan(日本留学促進)」プロジェクトが開始されました。この取組により、ボツワナ大学内に秋田大学の事務所が設置され、日本語講座も開講されています。日本で学び、専門知識と文化を吸収したボツワナの若者たちは、帰国後、各界でとして活躍しています。日本を深く知る彼らの存在は、両国の相互理解を深化させ、協力関係を支える最も強固な架け橋となっています。
 
次の60年に向けて
 この60周年という節目は、単に過去を振り返るためだけのものではありません。それは、次の60年に向けたの出発点でもあります。ボツワナの若き才能が日本で学び、日本の企業がボツワナの可能性に投資する。こうした双方向の交流を更に加速させ、両国の関係をより活性化させていく決意です。
 この特設ページでご紹介するコンテンツによって、一人でも多くの方がボツワナを知り、日本とボツワナの距離をこれまで以上に近く感じていただけましたら幸いです。
 結びに、ボツワナ共和国の更なる繁栄と、両国国民の変わらぬ友情を祈念いたします。

 

                                       2026年3月

駐ボツワナ日本国特命全権大使 
進藤雄介

特集記事:2国間関係

ticad

1966年の外交関係開設以来、両国は緊密な対話を継続。TICADには第1回から貢献し、2025年のTICAD9含め要人往来も活発です。2024年の政権交代後も、民主主義等の価値観を共有するボコ政権と強固な協力関係を維持。国際課題でも互いに支持し合う、信頼の絆で結ばれています。


特集記事:経済及び開発協力関係

カズングラ
両国の経済協力はインフラ、エネルギー、ICTを柱に「質の高い成長」を追求。カズングラ橋のOSBP導入や日本方式の地デジ採用は、物流刷新やデジタル化を牽引しました。現在はグリーン分野や民間投資促進に注力。日本の技術を活かし、持続可能で互恵的な経済パートナーシップを深化させています。 

特集記事:JICA海外協力隊

JOCV
1992年以来、440名超のJICA海外協力隊が教育やICT等、ボツワナ全土で草の根活動を展開してきました。現地で「共に生き、共に働く」30年以上の歩みは、両国の揺るぎない信頼と友情の土台です。この「心の交流」こそが、日本とボツワナのパートナーシップを支える最も貴重な財産です。

特集記事:留学とJICA長期研修

留学生壮行会
在ボツワナ日本国大使館では、文部科学省(MEXT)奨学金による日本留学の選考を実施しています。学費や生活費が支援される制度で、将来の両国の懸け橋となる学生を募集中。最新の募集要項や日程は、大使館ウェブサイトやFacebookで随時発信しています。 また、JICAの「ナレッジ・コクリエーション・プログラム(KCCP)」ではこれまで約900人のボツワナ人専門家が日本で高度な研修を受けてきました。医療から農業に至るまで、参加者はボツワナの発展を牽引する貴重なスキルを身につけて帰国しています。この「人と人とのつながり」に関する投資は、永続的な専門家のネットワークと相互理解を生み出し続けています。