ボツワナの鉱業

ボツワナでは生産額ベースで世界第二位を誇るダイヤモンドをはじめ,ニッケル,プラチナ,銅,銀,亜鉛,コバルトなどの鉱物資源の存在が確認されています。

ダイヤモンド

 ダイヤモンドは,ボツワナの輸出の約8~9割を占める基幹産業です。ダイヤモンド原石は,主にデビアス社とボツワナ政府の出資によって設立されたデブスワナ社によって採掘されています。デブスワナ社は,1971年にオラパ鉱山で生産開始し,現在はオラパ,ジョワネン,レタカネ,ダムツァの4つの鉱山で生産しています。

 2006年にボツワナ政府がデブスワナ社に対する25年間の採掘権延長を認めた際に,ボツワナ政府はデビアス社に対して,ロンドンに集中しているダイヤモンド・トレーディング・カンパニー(DTC)の機能をボツワナに移転するよう要求しました。デビアス社はこれに同意し,2011年7月に両者の間での契約が成立,この契約によってロンドンにあるDTCが2013年にボツワナに移転されました。この結果,カナダ,ナミビア,南アフリカ等で採掘されたダイヤモンドがボツワナに集められ,Aggregation(各国で生産されたダイヤを混ぜ合わせ選別する作業)が行われています。

金属資源

 現在,主に北東部のセレビピクウェ,フランシスタウン周辺で商業生産や探鉱が行われていますが,新たに西部でも銅,銀の探査が行われており,有望とみられる鉱脈が発見されています。また,石炭も豊富であり,ボツワナ政府によれば推定埋蔵量2,120億トンとされています。石炭層に含有されるコールベットメタン(CBM)の利用の可能性も期待されています。さらに,北部のレタカネ周辺ではウランの探査も行われており,近年中の商業生産が期待されています。

資源外交

 レアメタル,レアアースをはじめ,銅や金などの金属資源は我が国の製造産業には欠かせない資源です。日本政府はこのような資源が安定的に供給を受けられるよう努力しています。

 2007年11月に甘利経済産業大臣(当時)がボツワナを来訪し,モハエ大統領(当時),ケディキルウェ鉱物エネルギー水資源大臣(当時)と会談し、JOGMEC(独立行政法人 石油天然ガス・ 金属鉱物資源機構)による,リモートセンシング・プロジェクトの実施について合意しました。

 また,『アフリカの経済成長の加速化』という,2008年5月のTICADIVで共有された目標のフォローアップとして福田総理(当時)がミッション派遣を表明したことを受けて,2008年8月31日から9月1日まで,吉川経済産業省副大臣(当時)を団長とする政官民合同ミッションが,関係閣僚と民間企業代表との直接対話による関係強化,貿易投資セミナー等を通じた鉱物資源分野を中心としたビジネス・ネットワークの強化を目的として,ボツワナを訪問しました。

 さらに,2009年3月には,福田元総理が第一回TICADIVフォローアップ閣僚会合に出席するためにボツワナを来訪し,この機会にケディキルウェ鉱物エネルギー水資源大臣(当時)と二国間協力について協議するとともに,JOGMECリモートセンシング・センターを視察しました。

 現在,JOGMECはボツワナ南部のロバツェに2008年7月に設置したリモートセンシング・センターで,ボツワナをはじめとするSADC諸国を対象にして,衛星情報を利用した鉱物資源探査技術に関する技術移転協力を行っています。